6時間目:預金金利を学ぼう

こんにちは。

けいです。

今日は銀行にお金を預けた際に受け取れる預金金利について勉強をしていきましょう。

なんで銀行にお金を預けているだけなのにお金が増えるんだろう。預けたお金が増えて返ってくるなら銀行が損しているんじゃないかな?

金利とは

金利とはお金を貸す対価として借りた側より受け取れる金額を割合で表したものです。

5時間目でも説明を行ったように、皆さんが銀行に預けているお金に対して利息が発生しています。

その利息を受け取るにあたり元金に対してどれだけのお金を受け取れるかといった数字が預金金利となります。

今回で言うと銀行にお金を貸しているため、その対価として銀行から利息を受け取っているという事ですね。

ちなみに金利は預金のみではなく、例えば家を買うために住宅ローンを組んだ時や車を買うためにマイカーローンを組んだ時にも発生してきます。

こちらは銀行からお金を借りているので、借りた対価として払うべきお金として変わってきます。

それではなぜ銀行にお金を預けているだけなのに利息を受け取れるのでしょうか。

それは銀行も預かったお金で運用を行っているからなのです。

銀行の役割はお金を預かることのみではなく、お金を貸し出すことも求められています。

先述のように住宅ローンやマイカーローンなどの貸し出しも行っており、預金金利よりも貸出金利の方が高く設定されるようになっています。

低い金利で借りて高い金利で貸し出すため、その差分が銀行の収益になっているという事ですね。

例えば銀行が100万円を0.1%の預金金利で調達して1%の貸出金利でお金を貸したら次のような計算になるよ。本来は税金が発生するけど、今回は分かりやすくするために税引前で計算をしているよ

・預金金利

100万円×0.1%=1,000円←銀行がお客様に払うお金

・貸出金利

100万円×1%=10,000円←銀行がお客様から受け取るお金

・収益

10,000円-1,000円=9,000円

銀行はお客さまから100万円を借り、別のお客さまへ100万円を貸し出すことによって9,000円の収益を生み出すことができました。

当然銀行の収益や運用はこれだけではありませんが、銀行もお客さまより預けられた資金を運用して増やしているため、その対価として利息が分配されているのですね。

身近だけど知らない場所でお金は動いていたんだね

金利の動き

預金金利はそれぞれの金融機関ごとに定められた利率となり、同じ金額でもどの金融機関にお金を預けるかによって受け取れる利息は変わってきます。

また時期によっても金利は見直されるため、高い時期もあれば低い時期も存在します。

それではなぜこのような違いが生まれてくるのでしょうか?

せっかくなら金利が高い銀行にお金を置いておきたいね

まず金融機関ごとにおける差ですが、これは正に企業努力と言えるでしょう。

皆さんもお金を預けて0.01%しか増えないか0.1%も増えるかであれば、当然後者の方が嬉しいですよね。

そのため預金金利を高く設定した方がお客様からは選ばれやすくなる一方、銀行の収益としては下がってしまいます。

それでは預金金利を高くした分、貸出金利も引き上げて収益を残そうとしたらどうなるでしょうか?

今度は逆にお金を借りると考え、お金を借りた対価として払うべき利息が0.01%だけで済むのか0.1%も払わないといけないのか、それを考えてみましょう。

もし払うのであれば少しでも低い金融機関を選びたくなると思います。

そのためお客様から選ばれようと預金金利を高く設定しても、代わりとなる収益のために貸出金利も高くしてしまうと今度は預金ばかりが入ってきて貸し出しができない=収益が生み出せないといった構図となるのです。

モノで言ったら値下げしすぎると利益が出ないけど値上げしすぎると売れなくなるのと同じ話だね

他の業界と同じように銀行間にも競争があるんだね

次に金利の指標についてです。

金利はそれぞれの金融機関によって定められていますが、そもそもそれは何を基に決められているのでしょうか。

ここで出てくるのが日本銀行(日銀)です。

ニュースで日銀や政策金利と言った言葉を耳にしたことをある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

日本銀行とは、まさに日本の中央銀行として国のお金にまつわる管理を行う機関ですね。

そして政策金利とは日銀が金融政策として定める指標を言います。

日銀が定期的に国の景気を見ながら金利を上げたり下げたりと政策発表を行っているので、それを参考にしながらそれぞれの銀行が金利を決めていくのですね。

また定期預金など預入期間が長い場合には長期金利が参考とされるため慣れてきたら目を通してみると良いでしょう。

まとめ

今日は預金金利の仕組みについて学んでいきました。

預金は増やすための手段ではなく守るための手段ですが、少しでも効率よくお金を預けていきたいものです。

使い勝手も考えながら自分に良い金融機関を見つけていきましょう。

今は金利が上がってきているから、金利の理解はこれまで以上に大切なんだね

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