こんにちは。
けいです。
みなさんは2019年に話題となった2000万円問題を覚えていますか?
今日は2000万円問題を紐解き、資産形成がなぜ必要なのかを考えていきたいと思います。

2000万円問題っていうけど、老後のお金がたくさん必要だからとりあえず2000万円と言っているだけじゃないの?

老後に向けてお金が必要なのはその通りだね。だけど2000万円の数字にもしっかり意味があるんだ。それを一緒に学んでいこう。
人生は100年時代へ
老後資金を考える上で切っても切り離せない問題、それが人生100年時代です。
2000万円問題と同じくらい、もしくはそれ以上に耳にすることが多い言葉ではないでしょうか。
まずは2000万円問題の前提となる寿命から考えましょう。
以下の図は平均寿命の推移を表したものです。

見ての通り平均寿命は年々延びていますね。
これは実感されている部分も大きいと思います。

人生100年だって?そんなの僕には関係ないよ

そう言う人も多いけど、寿命は自分で決められないよね。本当にそれでいいのかな
現状でも男性は4人に1人が、女性は2人に1人が90歳まで生きる時代となっています。
ちなみに女性は4人に1人が95歳まで生きています。
お金は寿命にあわせてくれません。
あなたは100歳まで生きないと本当に断言できますか?

続けて生活費の水準を見ていこう

ちなみに金融資産の準備を行っていない場合の実収入は年金が中心になると思いますが、老齢年金を月20万円以上受け取るためには年収720万円で40年間厚生年金に加入することが目安となります。
現実的にはほとんどの日本人には受けられない条件となることには注意が必要です。

仮に年金を22万円貰っていたとしても、ゆとりのある生活には13万円も足りていないんだね

せっかく仕事を頑張って定年を迎えた後なんだから、その先は旅行に行ったり美味しいものを楽しんだりして生活を楽しみたいなぁ

ゆとりある生活を作るために必要なお金をこれから計算していこう
2000万円問題の本質
まずこの問題を考えるにあたり、65歳で定年を迎えて95歳まで生きると仮定します。
最低限の生活費:¥264,000
年金受給額:¥219,000
△¥55,000←毎月不足!!
夫婦で生活するにあたり最低限必要とされている生活費から前述の年金受給額を差し引くと月々55,000円が不足することとなります。
そして65歳で定年を迎えて95歳まで生きるとすると、この55,000円の不足が30年間続くということですね。
毎月¥55,000×12か月×30年間=¥19,800,000
つまり1980万円のお金が必要になるという事です。
これが2000万円問題の本質となります。

こうやって考えると2000万円って本当に必要な金額だったんだね

これは最低限の生活費で計算したものだから、ゆとりある生活を送ろうとするならもっとお金が必要になってくるよ
ちなみに年金制度って……
1961年にスタートした年金制度。
当時の平均寿命は男性65歳、女性70歳といったものでした。
年金をもらい始めてから5~10年で寿命を迎える設計だったのですね。
ところが医療技術の発展や食生活によって延びている寿命に対して年金制度はスタート当初のままです。
更には少子高齢化もあり、年金は厳しくなる一方ですね。
まとめ
今日は2000万円問題について学んでいきました。
ゆとりのある生活を過ごすこと、今後の年金制度は現状よりも厳しいものになることを考えるとしっかりと準備していきたいものですね。

そうは言ってもお金のことなんて誰も教えてくれないからわからないよ

そうだよね。これから一緒にお金の勉強をしていこう
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