こんにちは。
けいです。
今日は外貨を保有する際に大切な為替と金利の関係について学んでいきましょう。

外貨って金利が高くても為替の影響があるから損するかもしれないんだよね

為替リスクは避けられないけど、高金利を生かすことでリスクを抑えることができるんだ
金利と為替
まずは金利と為替について簡単に復習しましょう。
外貨で資産運用を行う意味として高金利である強みがありました。
日本では0%台の低金利時代が続いていますが、海外では3%や4%の金利も珍しくありません。
お金をどちらに置いた方が有利かを考えると当然後者になるでしょう。
しかし外貨を保有する際には為替レートの影響が必ず発生します。
1ドル=80円の状態であれば1ドルを80円で売買でき、1ドル=120円の状態であれば1ドルを120円で売買できるといった変動が生じるものです。
円の価値が上がっている状態を円高、円の価値が下がっている状態を円安と呼びました。
外貨の購入時よりも売却時の方が円安になっていれば為替で利益を生み出すことができますが、購入時よりも売却時の方が円高であった場合には為替の損失が生まれてしまいます。
80円で買ったドルを120円で売れれば40円の利益がありますが、120円で買ったドルが80円でしか売れなければ40円も損をしてしまいますね。
そのため高金利で資産運用を行ったとしても為替で損失が発生した場合はトータルで見ると損をしてしまう可能性が残ってしまうのです。
それでは外貨預金も結局は時の運=投機、つまりギャンブルなのかと感じてしまう人もいるかもしれません。
しかし投機を投資に変える要素がやはり金利の力となるのです。
金利で育てて為替リスクを削減する
それではなぜ金利の影響で時の運となってしまうことを防ぐことができるのでしょうか。
外貨で保有することによって通貨の単位が円からドル等に変わってしまったとしても基本的な仕組みに違いはありません。
元金に対して利息が付くため、時間を追うごとに元金部分がどんどんと膨らんでいきます。
このように金利で増やし続けることによって為替リスクを下げることができるのです。
金利と為替のイメージを図で確認してみましょう。
まずは金利を考えず、為替の動きのみの関係で表したものです。

今はまだ金利を考えていないため、黄色く表示をされているドルの元金に変動はありません。
一方で緑で表されている為替の動きを見ると一定の幅で変動が起きています。
これは解約時のタイミングで為替が元金よりも下にある場合は為替で利益が出ており、上にある場合は為替で損をしてしまっているという意味になります。
これではタイミングが悪いとせっかくの資産形成で損をすることになりかねないですね。
それではこの動きに利息を加えてみたらどのようになるでしょうか。
続けて下の図をご確認ください。

最初に見た図と比べ、元金が右肩上がりに膨らんでいるのがわかると思います。
これは利息が付くことによる影響です。
それに対して為替は最初の図と同じ動きをしているため、時間を追うごとにだんだんと損失となる部分が少なくなっています。
金利といった武器は長期で持つことによって使えるためこのように為替をカバーすることができるようになりますが、短期で考えた場合は金利を使えないため為替が上がった下がっただけの勝負になってしまいます。
これが高い金利で持つことの強みであり、同時に為替リスクを抑えられる仕組み=投機を投資に変えるということなのです。

例としてわかりやすくするために金利も為替も一定と仮定して説明をしているけど、実際はどちらも変動するから注意してね
まとめ
今日は為替と金利の関係について学んでいきました。
外貨に関わらず、投資は何事も時間をかけてお金を育てることが大切です。
仕組みを理解してじっくりしっかりと増やしていきましょう。

為替の動きに右往左往せずどっしりと構えよう
コメント